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日米違いいろいろ

Ryoji 1/31/99

私は仕事がら、日本で暮らしたことのあるアメリカ人の知り合いが何人かいます。そういう知人、友人と話しをしていると、よく日米比較の話になります。今日はそういう中から、面白い違いなどを書いてみます。

パン

これがなかなか違います。

まず、日本人の私の立場からすると、日本で柔らかい、腰のある食パンになれていると、まずアメリカでそれを発見することが至難。それから日本のパン屋に行くとたくさんある菓子パンというか、様々に味のついたパンも皆無です。そういう意味では本当に美味しいパンがないと嘆く日本人が多い。

ところがアメリカ人は逆で、日本ではとてもパンに困ると言うわけです。ホワイトしかないというのがその言い分。ライとか、サワードとか、そういう違う種類のパンが好きな人が多いのですが、それが日本では確かに手に入りにくいわけです。

この味覚の差、私は意外でした。

ケーキ

これも甘さがものすごく違います。米国人は滅茶苦茶甘いものが好き、逆に日本人は甘さ控えめが好き。日本人の奥さんを持つアメリカ人がその奥さんが作るケーキは甘くないんだよとこぼしているのを聞いたことがあります。

また、たとえばパーティなど、日本人とアメリカ人が両方集まる場で、ケーキが出されるとします。そのケーキが甘ければアメリカ人は食べて、日本人は手をつけない。逆にすると、日本人は食べるけど、アメリカ人は食べないという、困ったことが起こります。

で、そういうところに慣れているお店では、甘さが真ん中になるやつを出してくれて、そうすると日本人にも、アメリカ人にも食べれるというわけです。

電話

こと電話は日本に分が悪いんです。日本に住んだことのあるアメリカ人によく、なんで日本では電話を買うシステムなんだ、と文句を言われます。

電話を申し込む時に必要な加入権のことを指していて、確かにリースでもしない限り、最初に$500以上を取られるのは納得いかないかもしれません。

また、電話料金に関しては確かにアメリカは安く、ローカルはフラットレート$20程度でかけ放題、長距離も全米どこでも1分10セントなんてのは当たり前になってきました。この差はどこから来るのか、それで儲かるのか不思議でなりません。

多少品質も悪いんですが、もちろん日常使うレベルで全く問題ありません。

カタカナ

日本に住むアメリカ人は最初にカタカナを習うと便利だそうです。確かに、日本の日常でカタカナは非常に多いし、レストランなどでも、カタカナを先に習えば、メニューなど結構理解可能です。

逆に、日本人はアメリカ人にどうどう教えるかというと、当然ひらがなから入ります。こんなところで頭を固くしなくていいのに。

もう一点、不思議なカタカナが多いとよくアメリカ人が嘆きます。いわゆる和製英語で、たとえば、ナイター、パソコンなどなど。一体、何でパーソナルコンピュータを短くパソコンというんだと思うそうです。

この辺、日本ってなかなか独特ですね。

観光地

これは日米同じなようで、住んでいるところの側の観光地はなかなか行かないものです。逆に赴任先などだと、観光地によく行きます。

日本に住んでいたアメリカ人は本当に日本のいろいろなところに行きます。京都、奈良、北海道、高山...

高山は私も行ったことないんですが、米国人にはとても受けが良いようです。

逆に私も多少カリフォルニアの回りの観光地には行きます。また、出張で全米の何都市かによく行きますので、私の方がよくアメリカの他の都市を知っていることも多かったりします。

そうすると、アメリカ人の人に、そこは行ったことがない、なんて日本人の私がアメリカ人よりも、いろいろなところに行っているなんてことになります。

これはまあ、そういうもんですね。日本でも、地方の違う人どうしだとそういう感じです。

ミリタリー

これは少し関係ないですが、米国人でよく日本人を見かけると話しかける人がいます。観光地などだと、怪しい人も多いんですが、そうでもない場合は、軍にいて日本に赴任していたことがあるという人が意外に多いんです。そういう人はえてして今までは好意的な人ばかりでした。

三原にいた、厚木にいた、寿司は好きかなどで、とても盛り上がります。

アメリカ人が好きな日本食

カリフォルニアは日本食や中華の店が多いので、アメリカ人も箸を上手に使います。日本食のレストランもよく行くようです。

人気があるのはやはり寿司、それから、しゃぶしゃぶが好きなアメリカ人多いですね。すき焼き、天ぷらもメジャーです。寿司や刺し身はやはりだめな人はだめなんですが、そういう場合はとんかつが好きだったりします。

アメリカンジャパニーズ

これは、まず私が日本のアメリカ人と話しをしていてよく言うことなんですが、アメリカの日本食レストラン、少しだけ日本とは違います。

雰囲気や寿司を全面に出している点、カリフォルニアロールなどの日本ではなかなかお目に書かれないメニューがある点ではなくて、味が少し違っていて、米国の日本食レストランの多くは、アメリカンジャパニーズとでも言うような、少し米国向けにカスタマイズされている感じです。

そういう意味では、実はあまり美味しくなく、本当に日本の味のするレストランはこの辺には数が少なく、なかなか行き着けのレストランができませんでした。

典型的には、照焼き。TERIYAKIといえばアメリカ人に間違いなく通じるほどポピュラーですが、これがかなり甘い味付けになっていて、日本のTERIYAKIとは一線を画しています。

それと、天ぷら。これが美味しいところが少ない。特に、日本の美味しい天ぷらのように、カラっとあがったものが少なく、美味しい天丼など、見つけるのが至難です。

当然違うのが量。もう、日本だと3人前くらいあるんではないかという量がサーブされます。私なんかは、半分の量で値段も下げてくれと思うのですが、これがまたアメリカ人の不思議なところで、味よりも量という人が多いんですよね。

そのレストランの善し悪しを味よりもまず量で判断という感じです。

もう一点、米国人が美味しいと思う、お勧めの日本食のお店もあたりはずれがあります。いくつかは美味しいところもあれば、ちょっと日本人にはと思うところもあります。やはり微妙に味覚は違うんですね。

そういう状況で、たまに日本に出張に帰ると、なんてことはない居酒屋、会社の食堂の料理がとても美味しく感じます。

なかなか、子供の頃から親しんで、慣れている味は忘れられないようです。そういう時に私はよく、風と共に去りぬの最終シーンを思い出して、そういうもんかなと思ったりします。


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